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こってりんこ 好きりんこ

それはねぇ、

すっごーぃアツくて、

ものすっごぉい濃くってぇ、

ビンビンに勃っちゃうんだからぁーんっ。

しかも、周りを気にせずに思いっきり、なのよ!




と、いう話を聞いて、これはタダゴトではないっ!と、早速調査に乗り出した。
え?何の話だって?


ラーメンに決まっているではないか。



よからぬことをイメージしたモニタの前のアナタ。
英雄色を好むとも言うように、好色は恥ずべきことではないですからね。
ラーメンの話だからってどっか行っちゃわないでね、チャンネルはそのまま、よ。

先日、福岡に行く用があったので、前々から気になっていたラーメン屋、
博多ラーメン「一蘭」に突撃したわけですね。
冒頭のピンクワードを紐解くと、ようするに、

箸が立つほどに、こってりどろどろ濃厚なスープ。
その濃厚さゆえ、スープの温度が下がりにくい。
となりの席と間仕切りがあるので、周囲を気にせずに食事を進行できる。

と、まあこういうことなのです。

食券を買い、店内の案内板を見る。
席の間取りが書いてあり、席が空くとチャルメラの音がして、
該当席に「空」ランプが付くシステムのようだ。

チャルメラに呼ばれ、席についた。もちろん間仕切りによって隣とは隔離されている。
テーブルにはなにやら紙切れが。
麺の固さや、スープの濃さが選べるようなので、まずは標準的な味をと、
ぼくは全て「ふつう」に○をつけた。
しかし、

なんだかぼくの人間性が

にじみ出ているようで急に恥ずかしくなり、

「麺」の欄を「かため」に修正した。


注文用紙の書き換えという大仕事を終えてヤレヤレ、と息をひとつ吐いて紙を店員に示す。
店員とも間仕切り、というか、のれんで遮られており、相手の手元しか見えない。
徹底的にパーソナルな空間にこだわっているのがよくわかる。

つづく
# by 3m14s | 2006-10-05 11:53 | エッセイ練習帖

ファンタスティック・ファンタ

先日、能勢というところでキャンプを敢行してきた。
大阪からクルマで一時間少々という立地のわりには、自然も豊かでのどかな場所だ。
その日は宿泊客がぼくたち一行のみ、ということで随分と気兼ねなく楽しめた。

ロッジの傍らに流れている川も独り占めできる。
氷も持参してきていたが、あえてぼくは川でビールを冷やすことにした。
河原をひょこひょこ上り、一番「絵になる」場所にビールを安置する。
ビールの角度、しぶきの当たり具合、全てがCMのようにカッチョ良くなるよう、安置する。
イメージは佐藤浩市氏、といったところだろうか。

夕刻。
川で冷やしたビールと肉で宴のはじまり。
余談だがこのときに友人、ヤンピー氏が考案したメニューが素晴らしかったのでご紹介しよう。
男前豆腐(ご存知ですね)と納豆を混ぜて、だししょうゆで和えたのち、
レタスで包んで食す、といったものだ。
なんだかよくわからんが、テンションが高かったせいかもしれないが、
確かにそれはうまかった。
焼肉のお供にピッタンコなので是非試していただきたい。

周りが闇に包まれると、今度は歌をうたう。
ギターを取り出して、気分は能勢の砂付近。
じゃなかった、スナフキン、ですね。


朝。
酒と肉で満たされた胃袋は、ちょっと別の飲みものを欲した。
ピー パッパ、パラッポ パッパッ パラッポ。(わかるかな)
と、寝起き特有のテンションでスキャットを決め込みながら、自動販売機に歩み寄る。
ファンタスティック・ファンタ_a0018822_1835357.jpg

                           ん?
ファンタスティック・ファンタ_a0018822_18364519.jpg

ほほう、なかなか挑発的な数字であるね。

ここのキャンプ場の管理は人懐っこいオバチャンがやっている。
とってもアバウトで、レジも無く、代金のおつりが冷蔵庫から出てくるという、
前代未聞の荒業を平然とやってのけるオバチャンなのだ。
きっとこの販売機の管理も彼女なのだろう。

日頃のお客さんは学生が多いという。
ぼくら一行が着いた際には、やっと落ち着いてねぇ、と言っていた。
きっと、多数の学生の対応に追われて、ファンタの値段なぞ訂正する間も無かったのだろう。
ぼくらが来なかったら休めただろうに、ごめんよ。

オバチャンに、感謝の気持ちを込めて。
130円のほうのファンタで、乾杯。
# by 3m14s | 2006-07-12 18:46 | エッセイ練習帖

ソーセージ工場の秘密

オレンジ色のフィルムを身にまとったソーセージ。
知っていましたか。
アレは、ナマのまま包装してから茹で上げる、ということを。

かつてソーセージ工場でアルバイトをしていたことがある。

給食のお世話にならなくなってから、めっきり食べなくなりましたね。
端っこのところを食いちぎって、銀色のワッカをペッペ吐き出して、フィルムを剥いていく。
ミシン目のところがソーセージに食い込んでちぎれそうになるのを寄り目で見ながら、
7、8センチくらい剥けたところでパクつく、粉っぽい味の、昔ながらのソーセージ。
今はフィルムじゃなくって、ちゃんとした「パリッ」って鳴る、皮付きが主流だ。

しかし。
ぼくの働いていたところはフィルム包装ソーセージ専門工場だったんですね。
もう、見渡す限り、オレンジ色のソーセージ。
ソーセージの海。ソーセージオーシャン、である。
間違いなく、泳げるだけの数は、ある。
学校の視聴覚室がソーセージで満杯になるくらい、ある。
しかもそれだけの量が毎日製造されているという事実。
今は皮付きが主流とはいえ、売れてるんですね、オレンジ色のニクい奴も。

工場には各セクションがある。
大きな肉塊を適当な大きさに切り分けるところ。
ミンチにして練り上げ、添加物を入れるところ。(最近はコラーゲンなんかも投入するらしい)
フィルムに包むところ。
フィルムに包んだソーセージを茹で上げるところ。
商品を梱包するところ。
出荷の準備をするところ。

ぼくは商品の梱包部門の担当だった。
一番の仕事は、茹で上がったソーセージの水切りだ。
ん?水切り?とお思いでしょう、そこのアナタ。

フィルムソーセージは単独では行動せず、群れを成す習性がありますね。
つまり、数本が一袋に入って売られている。
茹で上がりをそのまま袋詰めすると、フィルムに付いていた水滴が、
袋の中で腐ってしまうのだ。
そこで、ソーセージを脱水する、というわけです。

ソーセージ脱水専用の、軽自動車2台分くらいの巨大なマシーンがあるのだ。ぎゃふん。
「ソーセージ除水装置」と刻印してある。ほう、正式には除水、というのだな。
スイッチをポチッとな、すると、マシーンは轟音とともに身震いをして動き出す。
ソーセージをマシーンの網の上に置くと、振動で奥に吸い込まれ、
網の上から突風を吹きかけて水滴を吹き飛ばす、というシロモノだ。

「小唄くん、ホラ、早よ食べ、工場長が来る前に」
一度だけ、パートのオバチャンに茹でたてホヤホヤのソーセージを食べさせてもらった。
フィルムを剥くと湯気が出るのにぎょっとしたが、プリプリでおいしかった。

昔と違って、フィルムソーセージはおいしくなってきている。
最近刺激が無いのよネ、なんてつぶやいているアナタ。
いつものレジカゴにフィルムソーセージをプラスしてごらん。
明日をオレンジ色に染めてくれるはずさ。
# by 3m14s | 2006-07-01 22:10 | 自己履歴

お菓子のリサイクル その4

焼成中の、シュー臭、(シャレではないよ)、がおさまって焼き色もいい感じだ。
そろそろ焼きあがりである。
お菓子のリサイクル その4_a0018822_23194382.jpg

ぼくはおもむろに、「金子信雄の楽しい夕食」
のオープニングテーマのヤマ場のとこのマネで、

「でぇーきたぁー♪」

と叫び、今回の実験を終えた。

(クーッキン、クーッキン、クゥーッキン!シュッシュシュー♪←効果音
アナタにぃー届けぇー、恋の味~、という、例のアノ歌です。
知らない人は、料理好きの妙齢女性に聞くと、きっと教えてくれるよ。)

さーて、このリサイクルえびせんを皿に盛り付けよう、と思ったが、しかし。
アルミホイールに引っ付いてとれないのだ。
くんにゃろくんにゃろ。
お菓子のリサイクル その4_a0018822_23234290.jpg

しかも、内部は完全に生焼け状態、である。
外側がいい感じに焼き色がついたので、火が通ったと早合点したのがいけなかった。
なんだかこの写真、カツ丼のコロモがダシを吸ってこう、モロモロしたやつ、みたいですね。
それはさておき、どうにかこうにか引っ剥がして皿に盛り付ける。
お菓子のリサイクル その4_a0018822_23254019.jpg

今度は油揚げみたいに見えてしまうではないか。
まあよい、用は味が決め手なのだ。
生焼けでも、その「半生さ」がヤングにウケる、かもしれないではないか。

レッツ咀嚼。
一言で表すならば、MA・ZU・I。
おっと昭和の丸文字多用女学生のような表記になってしまった。
シュー生地のかぐわしい香りはどこへやら、小魚のつみれのような臭いと、
一週間、水にひたしたパンのような食感。
大失敗、である。

こうして菓子リサイクル研究班は即日解散、
小唄プロフェッサーはうだつのあがらない、一般自由業青年に戻ったのであった。

色々なリサイクルに取り組む研究者のみなさん、ぼくはあなた方に敬意を表します。
# by 3m14s | 2006-06-05 23:36 | 実験くん

お菓子のリサイクル その3

エビペーストが無事凍りついたところで作業を再開する。
見事に正方形にフリーズしたエビペースト。
お菓子のリサイクル その3_a0018822_2223644.jpg

これを、かっぱえびせん大に切り分けていくわけだ。
べちゃべちゃになり、やる気のカケラも無かった生地が、
こうしてきちんと四角くなってまとまりを見せている。
紆余曲折のすえ、卒業式の際、ワル学生に「3年間、あざっした!」と謝辞を述べられた先生、
のような気分に、ならないこともない。
その、卒業生を、血も容赦も無く、包丁でぶった切る先生。はわたしです。
お菓子のリサイクル その3_a0018822_2228404.jpg

なんだか拍子木のようになってしまった。
ちょっとごついので、薄く成型しなおし、オーブントースターに格納して、
適当な時間、「メラミ」いたします。
こんなかんじです。
お菓子のリサイクル その3_a0018822_22313591.jpg

おっ。かいだことのあるにおいが部屋に充満してきた。
このにおい…シュークリームの、シューのにおいだ!(味皇ふうに)
そう、何故かエビペーストを焼くとシューのにおいがするのである。
それもかなり洋菓子ふうの、だ。
これは焼き上がりが楽しみだ。
もしかすると、大成功かもしれない。
新しいお菓子として確固たる地位を築くかもしれない。
カバヤあたりから、「商品化なんてどうでしょう」とオファーがくるかもしれない。
印税なんてのも入ってくるかもしれない。

期待に胸をふくらませ、焼きあがるのを待った。
# by 3m14s | 2006-05-16 22:36 | 実験くん