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その男、充電中につき

その男、充電中につき_a0018822_2401467.jpg


ご無沙汰しております、小唄でございます。

ご承知の通り、ただ今ブログを一旦お休みし、充電しております。

ただ、もしやすると、再開のニオイが、予感が、トキメキがしておるのも事実です。

文体、伝えようとすること、まだ何にも未定だす。です。

ひさびさに、筆を、執る。ことが果たしてできるのか。

枯れ木に花を、咲かせることが、できるのか。

アナタのキスを、数えられるのか。

もう一度、自分自身におさらいしておきたい。

ぼくの信条は、
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絶対に二度とありえないような人生。
他人が轍を踏むことのできない人生。
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である。

格好悪く再開するのか、やはりヤーメピ、するのか。

エキサイティングなニオイのするほうへ。
# by 3m14s | 2008-02-21 02:40 | お知らせなど

わがダイエット法

テレビ欄に「ダイエット」の文字があるだけで、そのTV番組は視聴率が上がるらしい。
今まで数多のダイエット法がメディアで紹介されたが、本当に効果はあるのか。

高価なダイエット食品を毎日大量に食べていることに、疑問は無いですか?
そのダイエット食品が健康に良いのか悪いのか、わかって食べていますか?

ワンコインで10分間ブルブルやる、駅前に増えてきたアレ、
20年毎日ブルブルしてたら振動病にならない保証はありますか?

やっぱり、ごく普通に生活していて痩せるのが自然ですよね。
これが、できるんですね。しかも簡単に。
今日はお日柄も良いので、ぼくが何の苦労も無く、5Kg減量した方法を紹介しましょう。

■必要なもの…体重計

バカじゃないの、体重計くらい持ってるわよ。
それだけで痩せられたら苦労無いわぷんぷんっ。
とお思いの方。

バカにしてはいけません。
本当に、痩せます。
個人差は、ありますが。

知りたい方は、こちらをクリック→クリック






って書いたら、クリックすんねやろなぁ。(←悪)
あっ、暴力はやめてください…
書いちゃうと一行で済むもんで、つい引っ張ってしまいました。



「太ったな、と思ったその日に必ず体重計に乗る」




これだけです。
食べ過ぎた日に、体重計に乗るのが怖くて「明日、乗ろう」。
ダメです。

むしろ痩せたと思う日には乗らなくていいんです。
イカン、太った!
そういう日にこそ、体重計に乗ってみていただきたい。

そして、大きな数字に打ちのめされ、うなだれ、頭を垂れ、
「ぐぐぐ…やはり太っておったか」
と思うことが、大切なのです。
その悔恨の気持ちが、お菓子のセーブにつながるのです。
# by 3m14s | 2007-03-11 20:10 | エッセイ練習帖

千葉のヒゲバンダナに鉄槌を その3

怒りにうち震え、勢いよくオレは席を立った。
すると、ヒゲバンダナは「?」といった表情でこちらを見ている。
こちらは一生懸命に細い目を尖らせ、憎悪のオーラを放っているのに、
全然気づいていない。動じる様子がない。
客は未だに一人も居ない。
3対1だ。
勝ち目は無い。
なのでこっちが動じてしまった。

何故だ。
何故オレが悪者だ。
これでは「いきなり立ち上がった、紅潮面の怪しい客」ではないか。

あわてて電話をポッケから取り出し、かかってもない電話に出たフリをする。
怒ったシチュエーションをすばやく想起し、演じる。
「早くかけなおしてこいって言ったろ!何度言ったらわかるんだ!」
といいつつ、恥ずかしいので一旦トイレに退散する。

放尿しながら、思う。
誰に気を遣って演技までしてるんだオレは…
どうしてこんなに肝っ玉が小さくなっちまったんだ。
顔を洗い、ゴワゴワのペーパータオルでゴシゴシ拭いて気合を入れなおす。

「負けるもんか」

女性用化粧品CMさながらの気合の入れ方である。
トイレを出ると、ヒゲバンダナはチーズチクワを網に載せている最中だった。
オレのチャーシューのときは中古の網だったのに、こいつらのチーチクのときは、
網がピカピカだ。
その徹底したスタッフ中心なんだもんねー的原理主義にはプロ意識すら感じる。別の意味で。

もう残りのラーメンに手を付ける気にもならない。
黙ってオレは立ち上がり、千円札をカウンターに置いた。

「ありがっしゃーーぇぃッ!」
「リガタンシャー!」
「えーーーーーーーーーーぃ!」

またもや3人ともバラバラのハーモニーで言葉を発した。
オレは思った。

ヤパリ、コイツラ、ハラタツ

そのときだった。
1人がオレの食べた後の器を引き、1人は洗い物、1人はなにやら電話で発注をしているようだ。

チーちく、ノーマーク!!

オレは手元にあった卓用コショウをスバヤク手にし、
ギターで培ったスナップを存分に効かせて、チーちくにブチかましまくった。
そして何事も無かったように店を後にした。
フッ、オレの勝ちだ。。。

後ろで声が聞こえる。

「店長、これ辛いけど旨いっすわースパイシーで」

…うぐ。
オレの完敗だ。
# by 3m14s | 2007-03-08 00:27 | エッセイ練習帖

千葉のヒゲバンダナに鉄槌を その2

「落ち着きがなく、ガマンがきかず、おしゃべりばかりしています。」
と、小学2年生のときのオレの通知表に書いてあったのを思い出した。

後藤先生、オレはこんなことでは負けません。ガマンガマン。
ヒゲバンダナの酷遇に憤慨しつつも、黙ってラーメンの出来上がるのを待つ。

ここのチャーシューは、注文を受けてから七輪で炙り、香ばしさを出すのが特徴だという。
ただ、炙っている間もヒゲバンダナは、せっせと談笑、猥談、俗談にいそしむのであった。

いよいよ、チャーシュー全体から小さなアブクが出、端のあたりに焦げ目が付き、
青白い煙が出ているのにヒゲバンダナはいっこうに気づく気配は無い。

早ーく!マイチャーシューが!マイチャーシューが肉炭になっちまう!

オレはしびれを切らし、大きな咳払いをひとつ決め込んだ。
すると談笑中だったヒゲバンダナは全身を軽く身震いさせ目を見開き、

「あっいけね、オレそういやラーメン屋だった!」

とでもいわんばかりに手早く、チャチャッとチャーシューを取り上げ、
ラーメンを完成させたのだった。

ラーメン自体は魚ダシベースの醤油味で、イリコの強いさぬきうどん店のダシに、
トリガラスープを足しました、というような味だ。
ちぢれ麺と絡んでなかなかにいける。うどんを入れてもいいだろう。
器も既成のラーメン鉢の形ではなく、でこぼこしていて据わりは悪いが、趣が深い。

ちょっとこの店を見直そうとも思ったが、
チャーシューを炙った七輪の網を換えずにそのままにしていて、
煙があがって非常に煙いので
、やはりさらに減点することにする。

何やらカウンター下部をゴソゴソしていたヒゲバンダナが、叫んだ。
「チーフ、コレ、前の客の忘れモンなんですけど、どうします?」
チーズちくわの真空パック(駅の売店によくある、アレだ)を天高く掲げている。

「いいじゃんいいじゃん、この網で炙って喰べようよ。どうせ客は帰って来ないよ」
「いいですねーもうすぐオレ、上がりですし」
「じゃあオレのチーズちくわも買って来てよ」

なんだこの悪チーフは。
なんだこの悪スタッフは。

完全に闇に犯されているとしか思えない。
せめてオレに気づかれないようにやりとりしてほしいものだが、
今、彼らの表情は、ラーメンを作っているときのそれより、はるかに輝いている。

今こそ、正義の鉄槌を食らわせるときが来た。
くらえ、ジャスティスフィスト!
オレは立ち上がった。


つづく

つぎで終わります
# by 3m14s | 2007-03-01 19:18 | エッセイ練習帖

千葉のヒゲバンダナに鉄槌を

オレは怒っている。

普段、一人称を「ぼく」にして、へりくだった感の演出および偉そうな感じの排除に
努め、小唄株価の上昇をイヤラシク目論んでいるのだが、今日は我慢ならない。
今日は「オレ」でいく。
それくらいに、怒り心頭、憤怒の極みの出来事があった。

先日の記事にも書いたように、オレは出張先で、一人で食事をとるとき、
よくラーメン屋を利用する。

その日は友人のいない千葉県への出張だったので、必然的に食事はソロ活動だ。
場所を詳しく書いて告発してやりたいところだが、最近は色々うるさいようなので、
シップブリッジ駅周辺、とだけ記しておこう。(わかるっちゅうの)
22時にホテルに着き、荷物を置いてラーメン店を探しに街に出た。

5分ほど歩いたところで早くも発見した。
外観は、新規開業のラーメン屋によくある、
「木を多用した和風内装。くずれた筆文字でメニューや素材のうんちくを書きまくる」スタイルだった。

この手の店は、ちょっとおいしいとんこつ。ハイ終わり。
といった、画一的な味になりがちなイメージがあるのでオレの心象はあまりよくない。
だが、店前のボードにガラ系と魚ダシ系のWスープ!と書いてある。
いいじゃないか、大いにいいじゃないか。
勇んで入店する。

これまた流行のラーメン屋にありがちな、「不精ヒゲに、目のスグ上まで巻いたバンダナ」の
三人のスタッフがオレを出迎えた。
客はオレ一人だけだ。
イヤな予感がする。


らっしゃぇーッッ!

ッスゥエー!

しゃレエー♪
(こいつだけ語尾がやたらに上がる)


三つの声が全くハーモニーにならない。
と、いうより、仲間内でふざけているような言い方なのだ。
その証拠に、三人はいらっしゃい風のことをオレに告げたのち、三人で目を合わせ、
ニヤニヤしているのだ。

オレが思うに、この三人は、
「なあ、次入ってくる奴(彼らはお客さん、とは言わないだろう)がどんな奴か賭けようぜ」
「いいねぇ、オレ、カップルが来ると思うなー」
「オレは30代くらいの髪薄いにいちゃんー」
「んじゃあオレは20代のデブメガネfromアキバ~、みたいな奴ね」
「いくら賭ける?」
「じゃあ千円ね」

なんてことをしてたんじゃなかろうか、と思う。
どうせ30代くらいの髪薄いにいちゃん、に属してるんだろう、オレは。
それで賭けしてて勝ったから、語尾が一人だけ上がってたんだろう、このヒゲバンダナが。

いよいよ退店しようと思ったが、元来のミクロ肝っ玉のおかげで、
そんなパンクなことが出来るはずもない。

ため息を深くつき、オレはぶっきらぼうにこう言った。
「すいません、この、スペシャルのやつ、ください」

つづく
# by 3m14s | 2007-02-27 02:20 | エッセイ練習帖